必要な所に必要な収納がある平屋住宅
まわりは田んぼと畑の何も建っていない東西に横長の敷地に、横に長い平屋の建物です。
内部は真壁造で天竜杉の梁と柱は化粧で見せています。連続した26本の登り梁は片流れの屋根を構成しています。
主な部屋は全て南に面して、昼間は日当たりが良く、室内は明るく。
夜は居間の間接照明の明かりが杉板や砂漆喰の壁をひきたたせ、癒されます。
南のはき出しの窓には可動ルーバー式のブラインドシャッターが付いているので、夏の夜もこの窓を開け放してスラットを開けた状態のシャッターを閉めておき、部屋の北の上部のガラスルーバーの窓を開けておけば、風が抜けます。
洗濯室は部屋干し用の部屋ですが、ここも昼間の留守の時にこのブラインドシャッターと上部のルーバーを開けておけば風が通って、洗濯物が乾きやすいです。
このブラインドシャッターは夏の昼間に日除けの効果もあるので深い軒と合わせて、日射を防ぎます。
冬の暖房は居間にある電気式蓄熱式暖房器を使用しています。
オール電化住宅なので、夜間の安い電気料金の時に蓄熱して、昼間にじわじわ放熱します。各部屋の建具を昼間に開けておけば、よほど寒い日ではない限り、寝室まで暖かいそうです。
車や自転車の収納、外部の収納、畑の道具の収納、ゴミの収納や台所収納、洗濯機廻りの収納、本棚、クローゼットなど、家族の動線上に収納があります。
収納の工夫として、玄関収納は埋込ポスト口がついていて、外に出なくても中から郵便物が取れます。
脱衣室と洗濯室とつながっている棚があり、脱衣室で脱いだものはそのまま、洗濯室で受け取れます。
ゴミ置き場は台所からも外からもアクセスできて、その上部は家電収納置き場となっています。
家族のスペースは食卓中心になっていて、その横にはちょっとした畳スペースがあってくつろぐことができます。
外部収納や玄関収納、ゴミ置き場、通路の本棚など、必要な所に必要な収納がある”片付けられる家”が完成しました。