まるで温泉旅館・・・夢の露天風呂を実現!
『露天風呂のような、ゆったり足を伸ばせる風呂にゆっくり入りたい。そして、狭くてもいいから、下駄に履き替えて旅館のように路地を歩いて離れに行く雰囲気を味わいたい」
『カランコロンと下駄を鳴らして飛び石を歩いたら、暖簾(のれん)をくぐってガラガラと戸を開けて、脱衣かごを置いた部屋で着替えたい。風呂の戸を開けたら、開放的な坪庭が視界前面に飛び込んでくる開放感を味わいたい』
『中も外も石で、湯船の中でゆったり体を沈められるようなリクライニングの角度に大きな石を置いた浴槽が欲しい。そこでテレビを見られれば、最高だ』
建て主の夢=わがままは、設計図の上に定規では描き現せないものでした。
敷地は、浜松とは隣町の田園風景の中にあります。たまたま実家の近くにある農地の一角が売り出されたので、夢の実現のために、購入して一軒家を建てることにしたそうです。
田園の中にありながら4区画に分割された旗ざお状の土地だったので、建売住宅の目線でプライバシーを確保しなければなりません。車2台を収容できる母屋続きの車庫を希望されていたので、平屋建て一部2階建ての中庭プランを提案しました。
下駄を履いて小道を通り、暖簾をくぐる・・・
懐かしいアンティークの引き戸をガラガラっとあけると、全開口サッシのある、露天風呂のような石風呂が広がります。
居間には、二間(1,818mm)もの南の空を見る大きな窓、
庇を出した事により夏は直射日光を遮り、冬は一日中太陽を取り込むことが出来ます。
敷地いっぱいに建物を配置し、中庭を囲むことにより、開放性はあるがプライバシーも保てる家となりました。