立体的な空間が織り成す家族団欒の場
敷地は街中で人通りも多く、また南隣の敷地は東西に細長いコインパーキングになっていて、その南には2階建てのアパートが建っています。自ずと目線と防犯も考えながら、いかに太陽の光を入れ、風を入れるかが設計のポイントになっていきます。
限られた敷地の中で車一台分のスペースを確保しながら、いかに居間や食堂を配置するかも暮らし方の大きな方向を決定づけます。いろいろと案を出す中でお施主様の考えもまとまり、一階面積の制約上から思い切って居間と食堂を切り離し、居間を2階にもっていくことになりました。
この2階の居間と子供部屋から飛び出した勉強机の関係や1階のダイニングキッチンとの関係は、
立体的空間の中で吹き抜けを通して、光があふれ、家族を結び付ける大切な家族団欒の場所です。
建坪約30坪のコンパクトな家の中は、家族間のつながりを見直した人とモノの居場所を整理した空間になりました。