施主参加型・分離発注方式で建てたローコスト住宅
海からほど近いところに建つ木造2階建てのローコスト住宅。
若い世代の夫婦が求めたものは、家族と住まいが自然と寄添いながら年を重ね、成長し続ける自立した暮らし。
海が好きな青年は漁師という仕事を選び、海に近いこの土地を選びました。
・・・漁から帰りぽかぽかと陽のあたるウッドデッキのイスでくつろぐ夫、リビングで温もりのある無垢の木の床に玩具を広げて遊ぶ子供、庭で野菜を摘みおえた妻がキッチンへ向かい夕飯の支度をする・・・
目指したのは、それぞれの場所に居ながらひとつづきの空間に流れる空気で互いの存在を感じ繋がり合える家、適所に用いた自然素材と新鮮な空気・日射のコントロールで気持ちの良さを感じ豊かなココロを育む空間です。
施主自らが積極的に参加できる家づくりのサポートや、後の維持管理への配慮をふまえた素材の使い方の工夫など、限られた予算の中でより多くの要望を満たす設計と計画実現のためのマネジメントをさせて頂きました。
純工事費を明瞭にする分離発注方式を採用しています。
至るところにほどこされた遊びゴコロにも注目です。