浜松市 | 平屋住宅の現場報告です(断熱工事・外壁工事・内装工事の様子)
浜松市で現在施行中の平屋住宅【つながる大広間の家】の断熱工事、外壁工事、内装工事の様子をお伝えします。
断熱工事
(以前のブログで中間気密測定について記載しましたが、)気密性能が想定の基準をクリアしていることを確認した後は、躯体に断熱材を充填する工程に進みます。
今回の住宅は、屋根断熱と壁断熱に「セルロースファイバー※」を採用しています。
※「セルロースファイバー」は、木質繊維からつくられた自然由来の材料であり、メリットとして調湿効果があること、ホウ酸の成分により防虫の効果があることが挙げられます。
吹込み用の穴からブロワーにより断熱材を隙間なく吹き込んでいき、最後の仕上げとして、室内側に可変透湿気密シート※を施工していきます。
※可変透湿気密シートは、名前の通り気密性能を確保しながら、夏と冬の湿度の条件の違いにより、湿気の通しやすさを変化させるシートです。
多湿となる夏場は壁の中の湿気を通すことで結露を防止し、湿度が低くなる冬季は室内の湿気が壁の中に逃げていかないよう湿気をブロックします。このシートを使うことで、結露やカビの被害から建物と人を守り、快適で健康的な環境が生まれます。
屋根・外壁工事
外壁の工事も同時に行っていきます。気密性が確保された構造用面材の上に、透湿防水遮熱シートを貼り、その上に外壁材を施工していきます。
外壁材として、耐腐食性に優れた「SGL(エスジーエル)鋼板※」の角波を採用しています。
※SGL(エスジーエル)鋼板は、屋根や外壁材として多く用いられるガルバリウム鋼板と比べ、約3倍の耐食性を誇ると言われ、ガルバリウム鋼板よりもさらに錆にくく、高い耐久性のある素材です。参考:エスジーエル鋼板/日鉄鋼板株式会社
屋根にもエスジーエル鋼板を採用しました。シルバーの切妻屋根になっています。
全ての屋根材が葺き終わると、足場を外す前にキズや汚れがないか、設計事務所内点検を行います。
内装工事
断熱工事、外装工事が終わると、いよいよ内装の仕上げに入っていきます。
この住宅のフローリング材には、カバ桜材を採用しました。ややピンクがかった暖かみのある色が特徴です。
内装材は、無垢材のサッシ枠、砂漆喰の壁、シナベニヤの製作建具など、自然素材で居心地の良さを感じる素材を選んで使っています。
内装仕上工事が完了すると、照明などの設備工事を行います。
こちらの写真は1月上旬に撮影しましたが、特にエアコンをつけなくても南側の開口部から陽を取り込んでいることによって、ある程度暖かくなっていました。
2024年の1月末の完成を目指し、残りの設備工事と外構工事へと進んでいきます。
完成時にはあらためて竣工写真を当サイトでアップさせて頂きたいと思います。